前回のブログでは
校正記号はJIS(日本産業規格)の「JIS Z 8208」として
定められていることを記載しました。
https://www.jisc.go.jp/jis-act/index.html
ここでは、実際の赤字の入れかたの例を示します。
文字を1文字修正するときの例です。
JISでは斜め線で間違った文字を消すとされています。
間違った文字が明確に示されるなら、
斜め線の代わりに丸で囲ってもかまいません。
いずれにしても、文字を修正するDTPオペレータさんが
迷わないような指示が必要です。
複数文字を修正する場合は、その範囲を線で消し、
両端に垂直の線や斜めの線を入れて間違った文字の範囲を示し、
正しい文字の指定を入れます。
次に文字を取る場合、入れる場合は以下のように指定します。
また、同じ文字の修正が続く場合は以下のようにします。
表記の統一などで、全体的に修正を要する場合などに用います。
JISでは△を用いていますが、許容できる使い方として、
丸などを用いても良い、とされています。
△や〇の代わりに、蛍光マーカーなどを用いてもよいと思います。
一旦赤字を入れたものの、やっぱり元に戻したいときは
二重線で取り消して、近くに「イキ」と記載します。
実は、かなり前の職場での上司は
「赤字をぐちゃぐちゃっと消して「イキ」って書くんだぞ
と言っていたのですが、正しいかどうかわかりません。
JIS通りが間違いないと思います。
なお、使用する筆記具は赤ボールペンが無難と思います。
赤鉛筆やサインペンは、文字がつぶれる時もあります。
また、フリクションペンは文字が消えるのでお勧めしません。
校正者はそれぞれ、好みの赤ボールペンがあるようです。
判読性などもあり、細字が好まれる傾向にあるようです。
少し長くなりましたので、続きは次回に。